四千人の食べ物

2021年7月25日(日) 第四主日礼拝(オンライン)

宣教者 山本弘夫伝道主事

マタイによる福音書 15章29〜39節

フェニキア地方への旅からガリラヤへ戻ったイエスはガリラヤ湖のほとりの山に登り座ります。
大勢の群衆が体の不自由な人や病人をイエスのもとに連れて来て横たえます。イエスがこれらの人を癒すとこれを見た群衆は驚き、イスラエルの神を賛美いたします。この群衆にはフェニキアから異邦の地域を経由して戻ってきたイエスについてきた異邦人が多く含まれていたと思われます。
次に四千人に食べ物を与えた話に入ります。14章では五千人の会食の記事が書かれています。この五千人の会食と本日の四千人の会食は、大変似ていますが、違っているところもあります。
五千人の会食はユダヤ人が主であるのに対して四千人の会食では異邦人が多く含まれています。キリストの福音が広く異邦人へ広まって行くことを象徴し予告する出来事であったと言えます。
イエスの救いは三つに分けて語ることができます。
まず、本日のように病気の人々をいやし、食べ物の無い人に食べ物を与える現実的な救いです。
そして救いの中心は私たちの罪を赦すためのイエスの贖いの十字架、身代わりの十字架です。そのことによって私たちは罪が赦され罪から開放されます。神との正しい良き関係が結ばれます。罪の闇から罪が赦される光への切り替えられます。真の意味で幸いな人生が始まります。
三つ目は、神がいつもともにいて下さることによる幸いと救いです。
聖書の言葉、主の祈り、神から給わる聖霊、そして神の力で私たちは救われます。

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