良い知らせを伝える美しい足

2023年11月26日(日) 第四主日礼拝

宣教者 岡村直子牧師

ローマの信徒への手紙 10章11~17節

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【今日のメッセージ】

毎年11月最後の週から12月最初の週まで日本バプテスト連盟では「世界祈祷週間」として特別な礼拝をしています。連盟の320の教会・伝道所が、特に世界に派遣している宣教師の方々を覚えて祈り、献金をします。この世界伝道を牽引してきたのが日本バプテスト女性連合です。
世界祈祷週間の始まりは19世紀のアメリカのバプテストの女性たちの伝道の熱意によってでした。神への献身の思いは性別には関係がありません。しかし社会の通念によって女性たちは牧師にも宣教師にもなることはできませんでした。しかし神の福音はそのようなことで縛られているままではなかったのです。女性による女性への伝道活動が興されていきました。
さて、今日読んでいただいた箇所はパウロが、キリストの福音を伝えることの大切さを語っています。旧約聖書イザヤ書の言葉を引用しながら、「主」とは「イエス・キリスト」のことを指しているのであり、民族の差別無くすべての人への救い主なのだとパウロは言います。その主を伝える人が必要なのです。
神は御自分で何でもできるお方ですが、神への信仰を公に表した信者と共に神の国の働きを進めていかれます。世界の人々にキリストを伝える「美しい足」として神はクリスチャンを用いられます。誰も大変なことを好んでする人はいません。けれども神から押し出され、神が先立って下さり導いて下さるので、使者としての働きを続けて行くのです。
今週から来週にかけて特にこの時期に世界に派遣されている宣教師の方々を覚えて祈っていきましょう。しかしキリストの福音を伝えるのは牧師や宣教師だけではありません。神はあなたを召しておられます。あなたが神の良い知らせを届けに来ることを待っている人がきっといるからです。キリストへの祈りの中で勇気と愛をいただいて他者と関わるとき、必要な全てが備えられることを経験するでしょう。

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【宣教箇所】

10:11 聖書にも、「主を信じる者は、だれも失望することがない」と書いてあります。
10:12 ユダヤ人とギリシア人の区別はなく、すべての人に同じ主がおられ、御自分を呼び求めるすべての人を豊かにお恵みになるからです。
10:13 「主の名を呼び求める者はだれでも救われる」のです。
10:14 ところで、信じたことのない方を、どうして呼び求められよう。聞いたことのない方を、どうして信じられよう。また、宣べ伝える人がなければ、どうして聞くことができよう。
10:15 遣わされないで、どうして宣べ伝えることができよう。「良い知らせを伝える者の足は、なんと美しいことか」と書いてあるとおりです。
10:16 しかし、すべての人が福音に従ったのではありません。イザヤは、「主よ、だれがわたしたちから聞いたことを信じましたか」と言っています。
10:17 実に、信仰は聞くことにより、しかも、キリストの言葉を聞くことによって始まるのです。

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