神に信頼できる幸い

12月3日(日) 第一主日・第一アドベント礼拝

宣教者 岡村直子牧師

マルコによる福音書 10章23~31節

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【今日のメッセージ】

2023年のクリスマスまでの待降節/アドベントに入りました。そして世界祈祷週間の最終日を迎えています。世界祈祷週間がアドベントの時期にあるのは、クリスマスのプレゼントと関係しています。今日は、11月12日に取り上げた箇所の続きになるところを読んでいただきます。ある金持ちの人が“永遠の命”を得るための方法を主イエスに尋ねました。今日は金持ちの人が去った後の、イエスと弟子たちの対話です。
イエスが言われた「金持ちが神の国に入るよりも、らくだが針の穴を通る方がまだ易しい」というたとえは、当時の価値観をひっくりかえす言葉でした。「それでは、だれが救われるのだろうか」と弟子たちが言ったとき、イエスは彼らを見つめて言われました。
「人間にできることではないが、神にはできる。神は何でもできるからだ。」
今日の聖書の言葉は、私たちにとってはショックな言葉です。こんなにすべてのものを捨てなければ、永遠の命を受けることができないのか、と愕然としてしまいます。イエスが、家や兄弟、姉妹、母、父、子ども、畑、を捨てることを奨励しているような言葉はどのように理解すれば良いのでしょうか?
どれも大切なものばかりなのに、捨てるとはどういうことでしょうか?
「先にいる多くの者が後になり、後にいる多くの者が先になる」という言葉も含めて、イエスがおっしゃる言葉は「???」ばかりです。
私たちの考えをはるかに越える神の出来事は、イエス・キリストの十字架の死が象徴しています。私たち人間ができることは一つもありませんでした。私たちが信頼して余りある神なのです。神に信頼して自分の持てるものを神に委ね、他者とわかちあい、喜びが溢れます。

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【聖書引用】

10:23 イエスは弟子たちを見回して言われた。「財産のある者が神の国に入るのは、なんと難しいことか。」
10:24 弟子たちはこの言葉を聞いて驚いた。イエスは更に言葉を続けられた。「子たちよ、神の国に入るのは、なんと難しいことか。
10:25 金持ちが神の国に入るよりも、らくだが針の穴を通る方がまだ易しい。」
10:26 弟子たちはますます驚いて、「それでは、だれが救われるのだろうか」と互いに言った。
10:27 イエスは彼らを見つめて言われた。「人間にできることではないが、神にはできる。神は何でもできるからだ。」
10:28 ペトロがイエスに、「このとおり、わたしたちは何もかも捨ててあなたに従って参りました」と言いだした。
10:29 イエスは言われた。「はっきり言っておく。わたしのためまた福音のために、家、兄弟、姉妹、母、父、子供、畑を捨てた者はだれでも、
10:30 今この世で、迫害も受けるが、家、兄弟、姉妹、母、子供、畑も百倍受け、後の世では永遠の命を受ける。
10:31 しかし、先にいる多くの者が後になり、後にいる多くの者が先になる。」

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