あなたはわたしを何者だと言うのか

3月26日(日)11時~12時  第四主日礼拝

宣教者 岡村直子牧師

マルコによる福音書 8章27~33節

本日は 2022 年度最後の礼拝となります。前回 3 月 12 日に読んだ続きの箇所を選ばせていただきました。イエスたち一行はフィリポ・カイサリア地方に来ています。ここはヘロデ大王がローマ皇帝から受けた所領で、皇帝礼拝の盛んな場所でした。イエスが弟子たちに対して「あなたがたはわたしを何者だと言うのか。」と尋ねた時、ペトロは「あなたは、メシアです。」と答えています。メシアとはヘブライ語で、「油注がれたもの」「救い主」という意味で、ギリシャ語ではキリストとなります。ペトロは信仰告白をしたのです。

信仰告白がなければ教会は成立しません。それほど重要なものですが、信仰告白をするペトロや私達の信仰は問題含みです。この後、ペトロは主イエスを裏切ってしまうのですから。信仰告白をしたからといって私達の信仰が完全なものになるわけではありません。しかし未熟な信仰告白にもかかわらず、またイエス・キリストをよくはわからなくても、自分が知っただけのキリストに対する正直な思いから「信じます」と発する信仰告白は、神にとってもその人にとっても非常に重要なことなのです。それは永遠の命につながるものです。後に活躍するパウロがローマの信徒への手紙で次のように述べています。「口でイエスは主であると公に言い表し、心で神がイエスを死者の中から復活させられたと信じるなら、あなたは救われるからです。実に、人は心で信じて義とされ、口で公に言い表して救われるのです。」(ローマ 10 章 9-10 節)そう、救われるのです。消えない静かな喜びがあなたを生涯包みます。

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