2022年8月7日(日) 第一主日礼拝
宣教者 岡村直子牧師
マルコによる福音書 6章45~56節
コロナ感染危機が激しくなる中、また現在進行形の戦争が激しくなる中、私たちは広島原爆の日、長崎原爆の日、敗戦記念日を今年も迎えます。先にこの世から旅立った方々を偲び、再会の希望を神に託して歩みます。平和の主であるイエス・キリストにあらわされる神を礼拝することから平和は始まると信じて、今日も礼拝をいたします。過去の過ちを悔い改めつつ、私たちは、大海原に浮ぶ舟のように一つになってキリストと共に進みます。今日も聖書の言葉からイエス・キリストの恵みと慈しみを汲み取り、その神が今共にあることを感謝して安心して生活を続ける力としたいと思います。
今日読んでいただく個所では、この時、湖をわたる舟には主イエスは同乗していません。舟は長い時間逆風にあって弟子たちは漕ぎ悩んでいました。そこに、遠くの陸地にいたはずのイエスが、弟子たちのところに来てそばを通り過ぎようとされたとき、弟子たちは、幽霊だと思っておびえたのでした。そこに来られるはずが絶対になかったからです。イエスはそんな彼らに語りかけます。
「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない」と言われました。「わたしだ」という言葉は、単に自分がイエスであることを弟子たちに示す言葉ではありません。神がその昔モーセに自分の名前を『わたしはある』と知らせたときと同じ言葉なのです。この意味を考えてまいりたいと思います。そのときも今も神はご自分から近づいて下さる、愛なる神です。神を知らない、分からない人にも色々なかたちで「わたしだ」とご自分を表される神であります。