アブラハムはなぜ再婚をしたのか?

8月13日(日)11時~12時 第二主日

宣教者 高見龍介牧師

創世記 25章1~5節、12~18節

創世記アブラハムの物語を学んでおります。本日の創世記25章によりますと、アブラハムは最愛の妻サラの死後、ケトラという女性と再婚を果たしているのです。ケトラという名前には「薫香」という意味があるため、おそらく彼女は香料の産地であったアラビア出身の女性(異邦人)であったと推測されているのです。そんな彼女との間にアブラハムは6人の子どもをもうけたのですが、それにしても、なぜアブラハムは再婚をしたのでしょうか? 前妻のサラとの間に子どもをもうけることができなかったのなら、神の人類救済計画を実現させるために再婚して、何とか跡取りを残そうとすることは理解できます。しかし、この時すでに、イサクという立派な跡取り息子(サラとの間に生まれた)が神の恵みによって与えられており、神の人類救済計画は何の支障もなく進行していたわけですから、何も無理に再婚をして子どもをもうける必要はなかったはずなのです。
さらには創世記22章で、アブラハムが神の命令に従い、モリヤの山で一人息子のイサクを屠ろうとした時、この信仰を良しとされた神は、アブラハムを祝福し、息子イサクの子孫こそを全人類救済のための祝福の器にすることを約束してくださったのでした。このことのゆえに、神のご計画を成し遂げて行くべき使命の子は、このイサクで100%決まりだったのであり、これ以上、無理して子どもを得る必要性はなかったということなのです。それなのに、なぜ再婚しなければならなかったのでしょうか…。ひょっとしたら、アブラハムの個人的な事情があったからなのでしょうか? 本日はそのことを解き明かしてみたいと思うのです。

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