八福の教え(4)

2017年1月29日

マタイによる福音書5章3~12節

宣教者 山本弘夫伝道主事

 八福の教えの4回目であり、八福の七番目と八番目の言葉が対象であります。

七番目の八福は、「平和を実現する人は幸いである。その人は神の子と呼ばれる」です。

一点目はここで語られる平和とは何かですが、その元の言葉はヘブル語のシャロームであり、単に争いがない平和という以上の深い意味があります。シャロームとは、人間の最高の幸福を作り出す全てのものを意味しており、平和であり人々を幸福にするという意味であります。

二点目は、キリストは偽りの平和ではなく真の平和を求めておられるということです。

三点目は、幸いであり神の子と呼ばれるのは、平和を実現する人、平和を作り出す人であることです。

八番目の八福は、「義のために迫害される人々は、幸いである、天の国はその人たちのものである。」です。

一点目は、ここで語られる義とは何かです。

二点目は、迫害を覚悟する勇気についてです。

三点目は、神が私たちに求めておられるのは、安楽な人生を送ることではないということです。マタイによる福音書16章には「わたしについて来たいものは、自分を捨て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。自分の命を救いたいと思う者は、それを失うが、私のために命を失う者は、それを得る。人は全世界を手に入れても、自分の命を失ったら、何の得があろうか。」書かれています。たとえ一時の苦しみはあってもその先に続く豊かな命を望み見るべきでありましょう。

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