2020年11月22日(日) 第四主日礼拝
宣教者 山本弘夫伝道主事
マタイによる福音書 13章44〜52節
「天の国のたとえ」 マタイによる福音書13章44節〜52節
本日の聖書箇所では天の国についての三つのたとえ話と一つの比喩的表現の説明が語られます。
一つ目は、畑の中で宝を発見した人の話です。そのまま隠しておき喜びながら帰り、持ち物を全部売り払ってその畑を買います。天の国はそれほど値打ちのあるものだと示されます。
二つ目は、良い真珠を求めている商人が高価な真珠を一つ見つけると、出かけて行って持ち物をすっかり売り払いそれを買う話です。
ここでも天の国は何物にも代えがたい値打ちがあることが示されます。
三つ目は、湖に漁師が網を投げ入れ、いっぱいになった網を岸に引き上げます。そして良いものを器に入れ悪いものは投げ捨てます。そのように世の終わりの時、天使たちが正しい人々の中にいる悪い者どもをより分け、燃える炉のなかに投げ込むとの話です。今は正しい人も悪い者も共存しているが世の終わりの時には悪い者は裁かれると示されます。
最後に比喩的表現として天の国のことを学んだ学者は皆、自分の倉から新しいものと古いものを取り出す一家の主人に似ているとの話が語られます。天の国のことを学んだ学者とはイエスの弟子たちです。古いものとは旧約聖書の知識や自分がもっているその他の知識や技能だと思われます。
天の国(神の国)は、私たちクリスチャンが実現に向けて努力する目標です。それは神と共にあってはじめて進めることができる働きです。
神の国とは、神の御心が行われるところです。神の御心とは、愛と正義と公平です。主の祈りは、信仰生活の中心ですが、その祈りの中心は、神の国がくることつまり神の御心がこの地上でも行なわれることです。