エウアンゲリオンの不思議な運び人

2020年11月29日(日) 第五主日礼拝

宣教者 岡村直子牧師

マルコによる福音書 1章16〜20節

今日はクリスマスまでの待降節第一週の主日礼拝です。そして、私たちの教会が所属している日本バプテスト連盟では、今日からの一週間を「世界祈祷週間」としています。国外(インドネシア、カンボジア、シンガポール、ルワンダ)で平和と和解の福音を伝えるために遣わされている宣教師の方々を特に覚えて祈り、献金をするときです。
今日の聖書は主イエスが最初の4人の弟子たちを招く箇所を読んでいただきます。とても不思議です。マルコによる福音書とマタイによる福音書では、イエスが彼らに対して『わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう』と言って招いたとき、彼らはすぐに網を捨てて従った、とあります。家族や仕事や様々な責任がある人たちがイエスの招きにすぐに従ったのでした。ルカによる福音書の平行記事を読むともう少し具体的にイエスに従っていったことが想像できます。でもイエスに従っていったこの不思議さは、理解できるのではありませんか?
“福音”の原語のギリシャ語、“エウアンゲリオン”を今回も題に入れています。
神の福音であるイエス・キリストは、死から復活されてから弟子たちに対して大宣教命令を与えました。イエスは言われます。『だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によってバプテスマを授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。』 キリストに導かれて国外伝道に出かけてその国で働いている宣教師の方々のことに思いを馳せたいと思います。せめて祈りと献金を心からささげて応援しようではありませんか。彼らも私たちも“エウアンゲリオンの不思議な運び人”ですから。

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