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2025年2月9日
ルカによる福音書15章16節~32節
イエスの語られた「良きサマリヤ人」の物語は、私たちに大切な教訓を与えてくれます。それは、信仰を言葉だけで終わらせず、行動に移すことの重要性です。では、具体的にどうすれば私たちはそのような生き方をすることができるのでしょうか?
聖書はその手がかりをいくつも示しています。たとえば、マタイの福音書5章7節では「憐れみ深い者は幸いである。その人たちは憐れみを受けるであろう」と語られています。この言葉は、他人に憐れみを示す者が神からの憐れみを受けるという約束です。
さらに、ヨハネの第一の手紙3章17節では、「世の富を持ちながら、兄弟が困っているのを見て、憐れみの心を閉ざす者に、どうして神の愛がその人のうちにとどまるでしょう」と述べられています。この箇所は、私たちが神の愛を心に宿すためには、他人の必要を自分のこととして受け止めることが求められていると教えています。
これらの聖句から学ぶべきことは、隣人愛を実践するには、日々の生活の中で他人の痛みや困難に心を開き、具体的な行動を取る準備を整えておく必要があるということです。これは大きな挑戦ですが、祈りと信仰を通じて私たちはその道を歩むことができます。
「行って、あなたも同じようにしなさい。」このイエスの言葉を胸に刻み、私たちも祈りと愛に満ちた行動を通じて隣人愛を実践していきましょう。そして、私たちがそのような愛の行いを続ける時、周囲にも神の愛が広がっていくのです。
富田直美