2018年8月19日 第三主日礼拝
マタイによる福音書7章7~12節
宣教者:山本弘夫伝道主事
「求めなさい。そうすれば与えられる。探しなさい。そうすれば見つかる。門をたたきなさい。そうすれば開かれる。だれでも求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる」という言葉から始まります。
ルカによる福音書では、急な来訪を受けた人が夜中に友人にパンを借りに行くケースで、友人だからという理由では貸さないが、しつように頼めば貸してくれるとのたとえ話によってあきらめずに、しつように粘り強く頼むべきことを語っています。
求めよ、探せ、たたけという言葉は、ギリシャ語の原文では「何々し続けよ」という意味を含んでいます。それだけ熱心に求め続けよという意味です。
「このように、あなたがたは悪い者でありながらも、自分の子供には良い物を与えることを知っている。まして、あなたがたの天の父は、求める者に良い物をくださるにちがいない。」との言葉が加えられます。
求めた内容と与えられた結果が違うことがあるかもしれませんが、その結果のなかからも神様の無限の愛と知恵を発見することができるのではないでしょうか。神様の御心は人の思いをはるかに超えております。
本日の聖書箇所の最後の言葉は、「だから、人にしてもらいたいとおもうことは何でもあなたがたも人にしなさい。これこそ律法と預言者である。」です。山上の垂訓のなかでも最高の言葉、キリスト教倫理の中心的言葉です。実行することは易しくありません。しかし私たちが信仰によって神様とつながるとき、神様と私たちをつなぐ管、パイプを通して届けられる愛と恵みの力(聖霊の力)が助けて下さると信じます。