2020年8月16日(日) 第三主日礼拝
宣教者 高見龍介牧師
創世記 2章1〜3節
創世記2章1節~3節によれば、神は6日間働いて天地万物を創造し、7日目に安息をなさったと記されています。では本当に、神は7日目にその働きを止められ、休暇を取られたのでしょうか。いいえ、神は天地創造以来、今日に至るまで、一瞬たりともその愛の働きを止められたり、休んだりされたことはないのです。それは聖書の言葉(詩編121:4)やイエス・キリストご自身も証言(ヨハネ5:17)されています。では、2~3節に記されている「安息なさった」という言葉は、一体どのように解釈すればよいのでしょうか。
愛には様々な働きがありますが、その働きの第1として「創造する働き」があります。神は自己存在(愛)を実現するために、その愛を分かち合う相手として人間を、その愛を映し出す舞台として天地万物を6日間にわたって「創造」されたのです。第2の働きとしては「祝福する働き」が挙げられます。愛は命を尊ばれるがゆえに、あらゆる動物や人間の命を生み出した5日目と6日目の2日間にわたって、命を「祝福」する働きをされたのです。そこで、2章3節を見て分かるとおり、神が「安息なさった」とは、この第1の「創造する働き」、「創造の仕事」を休まれたということを言っているのです。なぜなら、6日間でその「創造の働き」は完成し、愛の目的は達成されたからなのです。しかるに一方、第2の「祝福の働き」はこの日も休んではおられないのです。むしろ、この7日目が「聖別された」と記されているとおり、神はこの日を特別な日として、ご自身の「祝福する働き」に、より一層の熱を入れられたのです。
このようなわけで、神は一時たりとも休んだり、私たちから目を離して「祝福」を止める方ではないのです。神は私たちを「創造」して以来、不眠不休で私たちの命を支え、私たちの生を「祝福」するために奉仕し続けてくださっているのです。この恵みの事実をしっかりと受け止め、日々喜びに満たされて歩んでいきたいものです。