聖霊に言い逆らう者

2020年3月8日(日)  第ニ主日礼拝

宣教者 山本弘夫伝道主事

マタイによる福音書12章22~32節

イエスは、連れてこられた悪霊に取りつかれ目が見えず、口の利けない人をいやします。
群衆は皆驚いて、この人は(約束された救い主である)ダビデの子(子孫)ではないかと言います。しかしファリサイ派の人々は、イエスは悪霊の頭(かしら)ベルゼベルの力によって悪霊を追い出しているのだと言います。
イエスは、悪霊も内部で争えば国がなりたたないと語り、ベルゼベルの力ではなく神の力によることを論証します。
そしてイエスは「私が神の力で悪霊を追い出しているのであれば、神の国はあなたたちのところに来ているのだ」と語ります。
イエスは「まず強い人を縛り上げなければ、どうしてその家に押し入って、家財道具を奪い取ることができるだろうか。」と謎めいた言葉を語ります。
これは、イエスがサタンの支配領域に踏み込み、まず強い人(サタン)を縛り上げ家財道具(サタンや悪霊に支配され苦しむ人々)を奪い返すという意味に解釈することができます。
そして「わたしに味方しない者はわたしに敵対し、わたしと一緒に集めない者は散らしている」と語ります。イエスの前に中立はあり得ない、味方するか散らすかどちらかだと語ります。
「人が犯す罪や冒瀆は、どんなものでも赦されるが、霊に対する冒瀆は赦されない。人の子に言い逆らう者は赦される。しかし、聖霊に言い逆らう者は、この世でも後の世でも赦されることがない。」と語られます。霊に対する冒瀆、聖霊に言い逆らう者とは、神に心を閉ざし続け、悔い改めが不可能になった状態をさすと考えられます。
私たちは、サタンに勝利し神の国をはじめられたイエスを信じ信頼し希望をもってイエスに従いたいと思います。

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