福袋をゲットせよ!

2023年1月1日(日) 第一主日・元旦礼拝

宣教者 高見龍介牧師

ヨハネによる福音書 3章16~18節

お正月には多くの初物行事がありますが、とりわけ1月2日に行われるのが「初売り」です。小売業界では、この日一斉に「福袋」なるものを売り出します。「福袋」とは、その名の通り「福の袋」ですから、相当なお値打ち品が入っていて、買っても決して損はしないという代物です。福袋の大体の相場は1万円ほどで、その中には3~5万円の商品が入っているそうですが、以前には3億数千万円の宝石を入れた福袋を、2億円にして販売したデパートもあったようです。年々派手さを増していく福袋商戦ですが、全く馬鹿げた話と片づけるわけにはいきません。ここから学ぶべきことが私たちにはあるのです。
人は本当に欲しいものが手に入り、その人の心が満たされると、その喜びは輝きとなって外見にまであふれ出てきます。これは人間にとって、とても大切なことです。それは心の満たしの問題であり、それが私たちの「生きる力の源」となるからなのです。
「福音」もこれと同じです。なぜなら福音は、私たちの心に満たしを、「生きる力の源」を与えてくれるからです。私たち人間には、求めてやまないものがあります。それは「愛」です。それをある時、神様が与えてくださった。それにより私たちの心は満たされ、喜びにあふれ、全ての生において輝きを放つことができるようになったのです。このように「福音」と「福袋」は、人の心に満たしをもたらす点では同じものであるのです。ゆえにキリスト信仰を難しく考える必要はないのです。私たちはただ、神様から無償で与えられている「恵みの福袋」を感謝していただきさえすればいいのです。あとは、その中に満ちあふれている神様の愛が、私たちの心に全き平安と喜びを与えてくださり、私たちの生を輝きに満ちあふれたものに造り変えてくださるのです。もらって損のない、この「恵みの福袋」イエス・キリストを、あなたも是非ゲットして、この新しい年も希望に満たされて歩んでまいりましょう!

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