2024年8月11日(日)
宣教者 高見龍介牧師
創世記32章 23節~33節
昨今の諸教会の現状には大変厳しいものがあります。教会員の高齢化、奉仕者の減少、財政の逼迫等々…。「教会には問題が山積しているので、礼拝に来ても心休まる時がない…」。これが教会運営に深く携わっている方々の偽らざる心境であるのかもしれません。そんなみなさんに「Hang in there!」という言葉を贈ります。直訳すれば「そこにしがみつけ!すがりつけ!」という意味になりますが、日常英語では「頑張れ!」という意味で使われています。実はこの言葉、もともとボクシング競技から生まれたスポーツ英語なのだそうです。
「ボクシングでは打たれ続けると、それ以上のダメージを避けるために相手にしがみつく『クリンチ』と呼ばれるテクニックを使います。クリンチになれば審判は両者を引き離した上で、『ボックス』の掛け声とともに戦いを再開させることになります。選手はこのクリンチしている、しばしの間だけ相手の攻撃を中断させ、呼吸を整えることができるのですが、このクリンチがHang in thereのもともとの意味なのです。セコンド(コーチ)は選手のダメージが大きいと判断すると、クリンチをするように指示をします。クリンチで相手の攻撃を中断させれば、次のチャンスをつかめるかもしれない。だからこの場はこらえるんだという意味から『頑張れ、あきらめるな』という語意が生まれました。もともと、ある程度ダメージを受けている状態から、さらに踏ん張るように応援する言葉がHang in thereなので、『奮起する』よりも『辛抱する、こらえる』という意味合いが強いと言えるのでしょう。その意味では、『Never give up』に近い言葉です。」生沢 浩 「日常スポーツ英語」より
当教会も今がこらえ時です。だから「Hang in there!」なのですが、では、みなさん方は一体誰にクリンチして(しがみついて)現状を踏ん張ればいいのでしょうか。もうお分かりですね…。「Hang in Jesus!」です。「困難の真っただ中にある時、主イエスにこそすがりつけ!主と共にあって戦え!頑張れ!あきらめるな!」。なぜなら、自分の信仰・自分の思惑(我)を捨てて、主にすがりつく者(神の愛の支配に全てを委ねる者)の上に真の祝福が下るからなのです。