真のしるし

2020年7月26日(日) 第四主日礼拝

宣教者 山本弘夫伝道主事

マタイによる福音書 12章38〜45節

イエスは、悪霊に取りつかれて苦しむ人を癒します。そうした働きを見ていながらも律法学者やファリサイ派の人たちは、なおもイエスにしるしを見せて欲しいと言います。何か不思議な魔法のような奇跡を見せて欲しい、そうすれば信じるというのでしょう。
これに対しイエスは、預言者ヨナのしるしのほかには与えられないと語ります。ヨナは神様から与えられた使命から逃げていましたが、嵐の海で大きな魚に飲み込まれその腹の中に三日三晩いることになります。
腹の中から解放されたヨナは神の命令でニネベの町へ出かけて悔改めを勧めます。そして悔い改めたニネベの町を神の怒りから救済します。
ここでイエスは、ヨナと同じように三日三晩大地のなかにいると語り、十字架による死と葬りそして復活を預言します。
イエスは、魔法のような奇跡を起こすことをしるしとして要求する人々に対して、イエスの語る言葉と行いをこそしるしと見て洞察するよう求めております。イエスはしるしを求める人々に対してよこしまで神に背いた時代の者たちと語っています。
もうひとつの話は、せっかく出て行った汚れた霊が、そとに休む場所がなく、もとの家に戻ろうとすると掃除がしてある、そこでもっと悪い七つの霊を連れてもとの家に帰り事態が更に悪くなるとの話です。
人の心には、神様しか満たすことが出来ない空洞があると言われています。そしてこの空洞は神様によって満たされていないと、様々な偶像礼拝、こころの不安や不安定、虚無感や自己中心の快楽追及などの原因になると考えられます。
信仰によっていつも神様とつながり聖霊を受けていることが必要です。

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