熱烈な伝道体験

2022年3月6日(日) 第一主日礼拝

宣教者 岡村直子牧師

マルコによる福音書 6章6b〜13節

心からウクライナの市民の方々やミャンマーの一般市民の方々のことを心に覚えつつ、礼拝をしたいと思います。
今日の個所は主イエスが地上におられて弟子たちと一緒に活動している時に、伝道のために弟子たちを派遣したときのことです。イエスとずっと行動を共にしていた弟子たちでしたが、イエスを離れて自分たちだけで伝道のために出かけることになりました。 まず、注目したいのは、弟子たちの中で、これは!と思う人々だけを派遣したのではなく、弟子たち全てを派遣したことに思いが留ります。伝道は、賜物があると思われる人たちだけでなく、全てのキリスト者に託されている使命なのだということをあらためて感じさせられます。
また、伝道へ行く際の準備として、杖一本以外は何も持たないことを命じられたことも注目に値します。私たちの感覚ですと、旅の準備には、お金、下着、衣類、食べ物、は必需品と思いますが、主イエスは、彼らが何も持たないことが準備だとなさいました。
なぜか。おそらく、旅で必要な全てのことに対して、ただ神に頼ることを教えようとしたためと思います。お金があれば金に頼るし、衣類や食糧があれば安心です。
しかし何にも頼らず、ただ神に頼ることを訓練する旅だったのではないでしょうか。
伝道することの大切さに増して、神に一切を頼り、信じる、ということを訓練させるためであったでしょう。このことは、やがて主イエスが十字架の死を経て復活なさり弟子たちを世界に派遣するときに、弟子たちに、神のみに寄り頼みながら歩むという基本を、きっと思いださせたことでしょう。物が溢れ、神以外に頼るものがたくさんある現代の私たちにも語りかける内容です。2000年経つ今も神への祈りは、神が尊く受けとめて用いて下さいます。主があなたの祈りを待っておられます。

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