派遣された十二弟子

2019年9月13日(日)  第二主日礼拝

宣教者 山本弘夫伝道主事

マタイによる福音書10章5~15節

 10章に入るとイエスの宣教活動は進展し、12人の弟子が選ばれて派遣されます。
 イエスは派遣される12人に対し、「『天の国は近づいた』と宣べ伝えなさい。病人をいやし、死者を生き返らせ、重い皮膚病を患っている人を清くし、悪霊を追い払いなさい。ただで受けたのだから、ただで与えなさい。」と語ります。
 宣教することと神からいただいた力を使って病める人々を救済することがその使命です。12人の弟子はこの二つの任務をおびて送り出されますが、神からいただいた力によって得られた成果に対しては物質的な対価は要求しないことが命じられます。
 また伝道の旅に出るにあたっては、余分なものは一切持たないことが指示されます。
 杖も靴も財布も持たないのは、神殿に入るときの約束のようです。神殿に入るような気持ちで伝道せよということでしょうか。
 一方、「働く者が食べ物を受けるのは当然である。」と語られます。
 伝道する者は神に専念すべきであり、それに対しその働きによって益を受ける人々はかかる働き人の生活を支える義務があります。
 「町や村に入ったらそこでふさわしい人はだれかをよく調べ、旅立つときまで、その人のもとにとどまりなさい。その家に入ったら、『平和があるように』と挨拶しなさい。」と語られます。平和があるようにとの挨拶を受けるにふさわしい人はその祝福を得ますがそうでない人への祝福は戻ってきます。受け入れるか否かに対する対応ははっきりと区別されます。

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