ざんねんな一族事典

2023年1月29日(日) 第五主日礼拝

宣教者 高見龍介牧師

創世記 19章30~38節

創世記19章には、アブラハムの甥っ子であるロトの物語が記されていますが、本日はその物語の結末部分を学んでみたいと思います。ところで本日の宣教題は「ざんねんな一族事典」となっておりますが、このタイトルは、近年、小学生の間でベストセラーになった「ざんねんないきもの事典」から取ったものなのです。実は本日の主人公であるロトは、神様から見てたいへん残念な人物であったのです。一言で申し上げれば、彼は「不信仰な人」、神様に対して不誠実な人物であったのです。神様の言葉に信頼して生きた「信仰の人」叔父のアブラハムとは、実に対照的な生き方をした人だったのです。ロトとその家族・子孫たちは、この世のものに心を惹かれ、神様の言葉に誠実に生きなかったがゆえに、とても「ざんねんな一族」であったと言えるのです。では、なぜそのような残念な一族の話が聖書に盛り込まれているのでしょうか? それは、「この一族のような生き方をしていると、祝福とはほど遠いものになるよ!最終的には禍や不幸を生むことになるよ!」との警告を読者に与えるためであり、私たちが人生を歩んでいく上で、模範としなければならないのはアブラハムの生き方であって、決してこのロト一族のような生き方ではないことを告げ知らせるために記されていたのです。では、ロト一族の一体何がいけなかったのか、何が残念だったのでしょうか? 本日はそのことを検証しつつ、私たちが選び取るべき人生の生き方、神様に喜ばれ真の幸いを得る生き方について学んでいくことにしたいと思います。

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