2020年8月9日(日) 第ニ主日礼拝
宣教者 岡村直子牧師
出エジプト記 1章6〜21節
新型コロナウィルス感染が広がり、様々な不安がある中、キリスト教会は今日もできるだけの対策を整えて礼拝のために集ります。今日は8月9日で75年前に長崎に原爆が落とされた日と重なりました。日本が侵略戦争を始めてその帰結が原爆でした。日本の多くのキリスト教会は、過去の戦争に協力した罪の悔い改めの年月を積み重ねてきました。同じことをくり返さないためにどうすれば良いのか、簡単には出ない答えです。私たちは聖書に、イエス・キリストに、その答えを求めて祈ります。
権力者に忖度(そんたく)するという姿勢は現在の日本でも問題として取り上げられました。今日読む出エジプト記の記事は、助産婦という普通の人々、というより差別されていたであろう弱者に属する人たちが、死を覚悟して権力者の命令に背いて生まれて来る尊い命を守ったという内容です。その名が残されるほど彼女たちの言葉が祝福されました。どのような時にも、どんな苦難の時代でも私たちが、神に従う選びをすることができますように、と願います。それは普段の生活の姿勢から培われるものでしょう。イエス・キリストは言われます。「平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。」(マタイ5:9)