夢ある旅路

2021年9月5日(日) 第一主日礼拝(オンライン)

宣教者 岡村直子牧師

マルコによる福音書 4章26〜34節

今日は主イエスが4章で語られている「神の国」のたとえの最後の二つ、〈成長する種のたとえ〉と〈からし種のたとえ〉を読んでいただきます。この二つのたとえは主イエスからの希望や励ましを感じるものとなっています。主イエスが伝道活動を始める時に『時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい。』と言われました。「神の国」を主イエスがテーマにしたのはなぜかを考えてみました。今の時代にも通じる重要なこととしては「神の国」は、人が求めるべき最高のことだからですね。〈成長する種のたとえ〉では「・・・人が土に種を蒔いて、夜昼、寝起きしているうちに、種は芽を出して成長するが、どうしてそうなるのか、その人は知らない。土はひとりでに実を結ばせるのであり・・・」(26〜28節より)とあります。“ひとりでに”という言葉は人の側から見た様子ですが、神さまがそのように育ててくださっているからです。〈からし種のたとえ〉では最も小さな種である“からし種”が、その姿からは想像もつかないほど大きな木のように育って、鳥が巣を作って住むほどになる、と「神の国」を表現されました。今は土の中にある種のようにはっきりはわからない神のご支配・神の国はどんどん成長しているのだから、今は苦しく厳しい状況であっても神に信頼してしっかり生きていきなさいと励ましておられるのです。神の国・神のご支配は、神が導いてなされることですが、神は私たちとの協働を望まれます。主は教会に種まきの働きを委ねてくださっています。イエス・キリストのお名前で助けを求めて祈りつつ私たちは、この神に信頼することを心にしっかりと植付けられてきます。私たちは生きている時も死んでからも、神の愛から離されることはないと約束されている夢ある旅路を歩み続けます。

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