バプテスマのヨハネ

2020年1月5日(日) 第一主日礼拝

宣教者 山本弘夫伝道主事

マタイによる福音書11章1~15節

本日の聖書箇所は、牢のなかのバプテスマのヨハネから始まります。
正しいことを直言したヨハネは、この時、ヘロデアンティパス王に捕えられて獄中にいます。ヨハネは牢の中から自分の弟子をキリストのもとに送って救い主として来られることになっているのは、あなたなのかどうかを尋ねます。
イエスは、ヨハネの弟子に「目が見えない人は見え、耳の聞こえない人は聞こえ、貧しい人は福音を告げ知らされている」ことなど見聞きしたことをヨハネに伝えるように伝えます。
ヨハネの弟子が帰ったあと、群衆に対し、「荒野に行ったのは、何を見るためか、預言者か、いや預言者以上のものである」と語り、ヨハネこそ(旧約)聖書に「見よ、わたしはあなたより先に使者を遣わし、あなたの前に道を準備させよう」などいくつかの箇所で預言されている人物であることを語ります。
そして女から生まれた者のうち、バプテスマのヨハネより偉大な者は現れなかったが、天の国で最も小さな者でも、彼よりは偉大であると語ります。
ヨハネ以前の人々は、イエスの贖い(身代わり)の十字架を知りません。この十字架があってはじめて神の偉大な愛と救いの業が明らかになります。こうした神の素晴らしい愛の真実を知り得た者は、それを知らないヨハネ以前の人々より偉大であると言われます。
「ヨハネが活動し始めたときから今に至るまで天の国は力ずくで襲われており、激しく襲う者がそれを奪い取ろうとしている。」と語ります。イエスが神の国を述べ伝えてこの世界に神の国が生まれてきます。そして人々が迫害をもかえりみずに神の国に入ろうと殺到している状態を述べていると解釈されます。
十字架に示された神の愛の偉大さが示されます。

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