2019年12月22日（日）　　クリスマス主の晩餐礼拝

宣教者　松村誠一先生

ヨハネによる福音書1章1～5節、14節

ヨハネによる福音書にはマタイによる福音書やルカによる福音書のようにイエス様の誕生の様子についての記述はありません。しかしイエス様の受肉（この世に来られたこと）については記述されています。
「初めに言があった。言は神と共にあった」。“言”とは何でしょうか。神の意志として理解してもいいでしょう。ある方は、“言”をイエス様と置き換えて読んでおりますが、これも納得できる読み方であると思います。“言”をイエス様に置き換えて読みますと「初めにイエス様はおられた、イエス様は神と共におられた」となるでしょう。
１４節には「言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。」と記されています。つまり神はイエス様としてこの世にいらしてくださったと、ヨハネはイエス様の降誕に語っているのです。そのイエス様は「恵みと真理とに満ちていた。」と記されております。恵みとは、人間の欠け、愚かさや、罪深さを包み込んで下さる神の愛を表している言葉です。真理とは、ものごとの本質です。イエス様は真理で満ちている、と語られております。つまりイエス様は真の神そのものである、ということです。その「恵みと真理に満ちた」イエス様がこの世に到来されたのです。イエス様との人格的な交わりによって、私たちは神の愛を知り、神の愛に包まれ、罪赦され、育まれ日々歩んでゆくことが出来るのです。イエス様のご降誕をお祝いすると共に、イエス様との人格的な交わりを通して神の愛を頂き、神に愛され、互いに愛し合い、赦し合い過ごしてまいりましょう。