イエス湖の上を歩く

2021年3月28日(日) 第四主日礼拝

宣教者 山本弘夫伝道主事

マタイによる福音書 14章22〜36節

前回2月28日の聖書箇所は、イエスが五つのパンと二匹の魚で、男だけでも五千人の群衆に弟子の手によって食べ物を配り全員が満腹したという奇跡の話でした。
続いて本日の聖書箇所です。イエスはそのあと弟子たちを強いて舟に乗せて先に向こう岸へ行かせます。そして群衆を解散させご自分は祈るためにひとり山に登ります。イエスにとって父なる神との祈りと交わりの時間は欠かすことのできないものであったことが示されます。
一方、弟子たちを乗せた船は、湖を進んで行ったものの逆風と波に悩まされていました。
イエスは、夜が明けるころ、湖の上を歩いて弟子たちの乗った船に近づいて行きます。弟子たちは幽霊だと恐れ叫びますが、イエスは「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない。」語ります。
ペテロは、「主よ、あなたでしたら、わたしに命令して、水の上を歩いてそちらに行かせてください。」語り、イエスの「来なさい」との言葉でなんと水の上を歩いて進みます。ところが強い風に恐怖心を抱くと沈みかけます。すぐイエスに助けられますが、イエスは「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか」と言われます。
神を信じて疑わず、信頼して進むとき思わぬ力を発揮し、困難と思っていたことが出来てしまうことがあります。これは、ペテロの教訓です。
教会暦では、本日はイエスのエルサレム入城にちなむ棕櫚の日曜日です。今週は受難週となり次の日曜日はイエスの復活を祝い喜ぶイースターです。人間の罪と、神の自己犠牲愛が示されている十字架という出来事について改めて考え、神に感謝するときにしたいと思います。

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