2019年9月22日(日) 第四主日主の晩餐礼拝
宣教者 内藤淳一郎先生(茗荷谷キリスト教会協力牧師)
マタイによる福音書6章12節
主イエスは十字架の上で、想像を絶する苦しみを受けながら、神に「父よ、彼らをおゆるしください。彼らは自分が何をしているか分からないのです」と祈られました。自分は正しいと自認しながら、神が求める愛の律法を無視して人を見下し、自分のモノサシに合わない人間を排除する、しかも自分の自尊心を傷つけた人間には報復するユダヤの宗教指導者たちのために、祈られました。彼らの姿は私たちの姿でもないでしょうか。主イエスは十字架の上で、血を流しながら「父よ、彼らをおゆるしください」と祈られました。父なる神は御子イエスの執り成しの祈りを聞き届けられました。神は御子を死から復活させて、御心に背いている人間の罪をゆるす救い主とされたのです。私たちは主イエスの十字架の出来事を通して、神の御心に背いている愛無き自分の罪を知ると同時に、主イエスの復活を通して、私たちの罪を赦してくださる神の愛を知るのです。それは「独り子を世に与えてくださるほどに、私たちを愛してくださる神の愛です」。私たちは主イエスが教えられたように「わたしの罪を赦してください」と祈るならば、神は私たちの罪を赦して、義としてくださいます。神に愛されて生き、神の愛に応えて生きようと願う人間にしてくださいます。