恐るべき者

2019年11月10日(日)  第ニ主日礼拝

山本弘夫伝道主事

マタイによる福音書10章26~31節

マタイによる福音書には、イエスによるまとまった説教が書かれている箇所が5つあります。本日聖書に聴く箇所は二つ目の大きな説教のなかの一部分です。
イエスは弟子のなかから12人を選び伝道に派遣します。ここから本格的な伝道活動が始まります。
派遣する弟子たちに語るイエスの言葉は大変厳しいものです。「狼の群れに羊を送り込むようなものだ」、「会堂で鞭打たれたり、総督や王の前に引き出されて証しする」などが予告されます。
本日の箇所では、人間を恐れてはならないとの言葉が三回語られ、神を恐れなさいと一回語られます。
人間に偽証されたとしても真実・真理は必ず明らかになります。神からの声を聴いたものはそれを言い広めなさいと語られます。
また、「体は殺しても魂を殺すことのできない者どもを恐れるな、魂も体も地獄で滅ぼすことのできる方を恐れなさい。」と語られます。
「恐れてはならないもの(迫害する人間たち)は、恐れてはならない、恐れなければならないもの(神)は、本当に恐れなければならない。」ここを間違えないことが大切です。
三つ目の恐れてはならないことの理由は、「二羽が1アサリオンで売られている雀も神の許しがなければ地に落ちない。私たちは雀よりも優れたものではないか。」です。 私たちは各人が神に覚えられています。恐れの心をもって愛の神に信頼し従って生きるときに迫害にも負けることなく生きることができます。そのとき詩編112編のような祝福の人生を生きることができます。

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