バプテスマのヨハネ

2021年1月24日(日) 第四主日礼拝

宣教者 山本弘夫伝道主事

マタイによる福音書 14章1〜12節

本日の聖書箇所は、バプテスマのヨハネの受難の箇所です。
ヘロデ大王の息子でガリラヤなどの領主であるヘロデ・アンティパスは、妻を離縁して、兄弟の妻であったヘロディアを自分の妻にしてしまいます。
バプテスマのヨハネはこのことを非難しますが、へロデによって牢に
捕らえられてしまいます。
ヘロデは、自分の誕生を祝う宴席で踊りをおどったヘロディアの娘に欲しいものは何でも与えると約束してしまいます。
ヘロディアの娘が母に相談すると、ヨハネを憎んでいたヘロディアはヨハネの首を求めるという恐ろしいことを勧めます。
そのようにしてバプテスマのヨハネは殺されてしまいます。
ルカによる福音書にヨハネ誕生の次第が書かれています。ヨハネの母は、イエスの母マリヤと親せきです。イエスよりも半年先に誕生しています。
ヨハネの父ザカリヤは、聖霊に満たされザカリヤの賛歌(ベネディクトゥス)と呼ばれる預言をします。「お前はいと高き方の預言者と呼ばれる。主に先立って行き、その道を整え、主の民に罪の赦しによる救いを知らせるからである。」等です。預言されたとおりの働きをしてヨハネはこのような受難によって命を失います。後にイエスも十字架による人間の罪の身代わりの死、贖いの死をとげます。ヨハネの受難は、このイエス・キリストの受難に先行するものでした。
受難は、キリスト復活後のキリスト教伝道の過程においても生じています。
そうした受難の上に私たちの救いの恵みがあります。

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