ふるさとでのイエス

2020年12月27日(日) 第四主日礼拝

宣教者 山本弘夫伝道主事

マタイによる福音書 13章53〜58節

本日の聖書箇所は、イエスが伝道を開始して弟子たちをつれて故郷のナザレに帰ってきたときの出来事です。
会堂(シナゴーグ)で教えを語りますが、「『この人は、このような知恵と奇跡を行う力をどこから得たのだろう。この人は大工の息子ではないか。母親はマリアといい、兄弟はヤコブ、ヨセフ、シモン、ユダではないか。この人はこんなことをすべて、いったいどこから得たのだろう。』このように、人々はイエスにつまずいた。」と書かれています。
故郷の人々は、嫉妬もあったのでしょうか。イエスを軽んじ、イエスにつまずきイエスを信じることがありませんでした。
「イエスは、『預言者が敬われないのは、その故郷、家族の間だけである。』と言い、人々が不信仰だったので、そこではあまり奇跡をなさらなかった。」と書かれています。
しかしイエスにつまずくのは、イエスの故郷の人たちだけでしょうか。
イエスの言葉と癒しにおいて示された力ある業を見聞きして信じた人々も確かにいましたが、ユダヤ全土においても信じない人、つまずく人たちが大勢いました。既成の権力を握っているその人たちは、イエスを十字架にかけて殺してしまいます。
キリスト教の2000年の伝道の歴史においても同様です。それでも粘り強い伝道と目には見えませんが、神の先導と力づけによって現在では、クリスチャン人口は世界で20億人程度に成長しました。
ここで私たち一人一人に問われます。自分はイエスを受け入れる人になるのか、それともつまずく人になるかです。
イエスを信じて受け入れ、その恵みを十分に受けたいと思います。

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