いやされたガラダの人

2019年6月30日   第五主日礼拝

マタイによる福音書8章28~34節

宣教者:山本弘夫伝道主事

嵐にもあった湖の航海を終えてガラダの地方へ到着したイエスの一行の前に悪霊にとりつかれた二人の人があらわれます。

そして「神の子、かまわないでくれ。まだその時ではないのにここへきて我々を苦しめるのか。」と叫びます。その時、はるかかなたで多くの豚がえさをあさっていましたが、悪霊どもは、「我々を追い出すのなら、あの豚のなかにやってくれ」と願います。

悪霊どもは、イエスの許しを得て豚に入りますが、豚の群れは湖になだれ込んで水中で死んでしまいます。

この話を聞いた町の人々はイエスに会いに来て、その地方から出ていってもらいたいといいます。

現代では悪霊は映画や物語に出てくる程度で、普通には私たちの日常生活に登場しません。理解不能な異常な行動をとる人は統合失調症という精神の病の一つとして扱われることになるのではないでしょうか。

私たちの心には神様(信仰)しか満たすことのできない空洞があると言われています。

ここが空洞のままだと悪霊ではないかもしれませんが、神ならぬもの、偶像礼拝と言われるものがいろいろと占領してきます。虚栄的な名誉欲、過剰な物欲、不健全な快楽への欲求その他私たちの健全で幸福な生活を阻害するものが様々に入り込んできます。

キリストは私たちの罪の身代わりに十字架にかかり神様と許された私たちの関係を本来のあるべき正しい姿に回復してくださいます。神様との関係が正しく結ばれるとき、真の喜びのある新しい生活が始まり幸福が訪れます。

 

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